会社は高い時給を払ってなぜ派遣を雇うのでしょうか。近年派遣が増加しており、高い賃金で働く方も少なくはありません。実際に派遣を雇う会社のメリットとしては、金銭面でのコストを抑えられるということがあります。派遣が高時給で雇われるのには理由があるのです。
実際に普通に社員を雇ったとすると、企業はその社員の健康保険や厚生年金を払わなくてはなりません。これは会社にとっても負担が大きいです。しかし、社員ではなく派遣として雇うと健康保険や厚生年金などは派遣会社が払うことになります。この時点で企業側はそちらの支払いを行わなくて良いのでコストの削減が出来るということです。
普通の社員であれば勤続年数や役職によって退職金が発生します。この退職金は会社にとっても非常に大きなものです。もう会社を辞める人に対して、今まで尽くしてくれた報酬として支払うことが必要になります。しかし、派遣の場合は退職金を払うことは無いです。これも派遣会社の方が対応するので、採用する企業にとっての負担は少なくなるのです。これらが派遣社員を利用する企業側もメリットです。
派遣というのはいわばブローカー的な職業なのです。企業が「人手が足りないから人材を派遣してくれ」と言い、それに対して派遣会社が派遣する。つまり、社員でもなく無職でもないのが派遣の特徴なのです。また、単純に派遣とは言っても、近年は能力がないと仕事の紹介をしてもらえませんし、ミスをするとクビになることもあります。責任の重さは社員のように増してきているのが近年の特徴です。
企業にとって何が一番の負担となるかというと、人件費です。毎月決まった給与を支払わなくてはなりませんし、賞与や昇給があればその費用はさらに多くなっていきます。派遣の場合は基本的にそういったことがないので、派遣を使う方が企業にとってはメリットも大きいということです。人件費の削減は今後もより一層進むことが考えられます。
今後はより派遣やアルバイトで働く方が増えていくことが考えられます。現在は能力の高い派遣やアルバイトもいて、低賃金でしっかり働いてくれる人も多いです。企業はそういった人に目を付けて採用するので、より社員の必要性が薄くなってきているのです。今後はさらに社員のバランスの傾きが進むと考えられます。採用側も働く側もしっかり考慮して仕事を行っていく必要がありそうです。